前澤友作 独占インタビュー「僕はこれからもお金を稼いで世の中に還元し続ける」

32億円のお金贈り、100億円の宇宙旅行、123億円の絵画購入。“カネ遣い”がこれほど話題になる日本人が近年、いただろうか。 推定資産額2432億円で、4月に発表されたForbesの世界長者番付では1579位、日本国内では30位にランクインした。 世間を騒がせる異能の経営者は、いかにして一代で1兆円企業を築き上げたのか? なぜ、前代未聞の試みに挑み続けるのか? Forbes JAPAN最新号に掲載するロングインタビュー「前澤友作、独白60分」より、一部抜粋でお届けしよう。 “お金贈りおじさん”。前澤友作は自らをそう称する。 これまで、さまざまなかたちで彼が世の人々に贈ってきたお金は、総額32億円超。お年玉企画、ひとり親応援基金、じゃんけんに勝ったら賞金がもらえる「前澤じゃんけん」──。昨年12月には、日本の民間人で初めて国際宇宙ステーションへの渡航・滞在を実現し、宇宙から“参加者全員にお金贈り”を敢行して大きな話題を呼んだ。 ↑5月25日発売のフォーブス ジャパン7月号では、世界のビリオネアを大特集。日本のビリオネアを代表して前澤友作が表紙を飾る 「最初のお金贈りは2019年1月。当時はZOZOの社長だったので、年始のセールを盛り上げるために企画しました。その後、シングルマザーなど生活に困っている方やアーティストなど、その都度異なるターゲットと目的で実施してきましたが、根底にあるのは、『お金持ちは納税以外でもどんどん世の中にお金を還元すべき』という考えです」 前澤のビジネスキャリアの出発点は、高校を卒業後、ミュージシャンとしての活動と並行して始めた海外のCDやレコードの輸入販売だ。口コミで客が増え、対面販売からカタログ通販になり、1998年に有限会社スタートトゥディ(現ZOZO)を創業。それがZOZOTOWNの原点となった。 ↑起業のきっかけは、ミュージシャン時代に始めた海外レコード・CDの輸入販売。実家の6畳間を拠点に、カタログ通販の電話注文を受けていた ↑通販が軌道に乗り、1998年に有限会社スタートトゥデイを立ち上げる。2000年にはネット通販に移行し、株式会社に組織変更。同年、アパレルに進出 「僕の趣味から始まったビジネスに一緒についてきてくれた創業メンバー、レコードを買ってくれたお客さん、そしてZOZOTOWNで服を買ってくださった方々、株主の皆様。これまで数えきれないほどの人たちにお世話になり、その人たちのおかげで今日の僕がある。 つまりいま、僕が手にしているお金は、自分ひとりで稼いだものではない。だからこそ、お金をどんどん回して世の中に還元するのは、自分の使命でもあると思うんです」

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